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第4回造船配管雑学講座

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皆さんこんにちは!
有限会社古庄工業、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~メンテナンス~

ということで、船舶配管のメンテナンス方法とその特徴について詳しく解説し、配管の寿命を延ばし、安定した運用を維持するための重要なポイントを紹介する♪

 

 

船舶配管は、燃料供給、冷却水循環、排水、油圧制御、空調など、船舶の運航を支える重要なシステムの一部である。これらの配管は海洋環境の影響を強く受けるため、適切なメンテナンスを行わなければ、腐食、漏れ、詰まり、破損などの問題が発生し、航行の安全性や運用コストに大きな影響を与える。

1. 船舶配管のメンテナンスの重要性

船舶は、陸上施設と異なり、塩分を含む湿潤な環境下で運用されるため、配管の劣化が加速しやすい。そのため、定期的なメンテナンスを行わなければ、以下のような問題が発生する。

  • 配管の内部や外部で腐食が進行し、亀裂や破損が発生する
  • 燃料や冷却水の流れが悪くなり、エンジンや関連設備の効率が低下する
  • 漏れによって燃料や油圧作動油が船内に拡散し、火災や機器故障のリスクが高まる
  • 配管の詰まりが原因でポンプやバルブが正常に作動せず、システムが機能不全に陥る

このような問題を未然に防ぐために、計画的なメンテナンスを実施することが不可欠である。

2. 船舶配管の主なメンテナンス方法

船舶配管のメンテナンスには、主に以下の方法がある。それぞれの特徴を理解し、適切なメンテナンスを実施することが重要である。

1. 点検・検査

定期的な点検と検査は、配管の状態を把握し、早期に異常を発見するための基本的なメンテナンス作業である。

  • 目視検査
    配管の外観を確認し、腐食、亀裂、変色、漏れの兆候がないかを調査する。特に接続部やバルブ周辺は劣化しやすいため、重点的に確認する必要がある。

  • 厚さ測定(肉厚検査)
    超音波厚さ計を使用して配管の肉厚を測定し、腐食による減肉の進行状況を評価する。減肉が一定の基準を下回った場合は、交換または補修を検討する。

  • 漏れ検査
    燃料や冷却水、油圧配管の漏れをチェックするために、圧力試験やリークディテクターを使用して配管の密閉性を確認する。微細な漏れも放置すると大きな事故につながるため、定期的な検査が必要である。

2. 洗浄・フラッシング

配管内部の汚れや異物を取り除き、流体の流れを正常に保つために、洗浄やフラッシングを実施する。

  • 水洗浄
    冷却水系統や排水配管などでは、水を高圧で流し、堆積した汚れやスケールを除去する。

  • 化学洗浄
    燃料配管や油圧配管では、適切な洗浄剤を使用し、内部のカーボン汚れや油分を溶解して除去する。特に熱交換器やボイラー関連の配管では、スケールの蓄積を防ぐために定期的な化学洗浄が必要となる。

  • エアフラッシング
    圧縮空気を使用して配管内の異物や水分を吹き飛ばし、乾燥させる。油圧系統や燃料系統で新しい配管を設置した際に、異物混入を防ぐ目的で実施される。

3. 防食処理

船舶配管の耐久性を向上させるためには、防食処理が欠かせない。

  • 防錆塗装・コーティング
    配管の外部にエポキシ樹脂塗装や亜鉛メッキを施し、腐食の進行を防ぐ。特に海水系統の配管には、耐塩害性の高い塗装が必要である。

  • カソード防食
    配管の腐食を防ぐために、犠牲陽極(亜鉛やアルミニウム)を取り付け、電気化学的に錆の進行を抑える。この方法は、海水冷却配管などの金属腐食を軽減するのに有効である。

  • 防食薬剤の使用
    冷却水や燃料系統には、腐食抑制剤を添加し、配管内部の金属表面を保護する。特にボイラーや熱交換器の配管では、適切な薬剤管理が不可欠である。

4. 配管の交換・補修

一定期間使用した配管は、耐久性が低下するため、交換や補修が必要となる。

  • 部分的な交換
    腐食や摩耗が進行した部分を切断し、新しい配管を溶接またはフランジ接続で取り付ける。コストを抑えつつ、耐久性を維持する方法として有効である。

  • 継手・バルブの交換
    配管の接続部やバルブは特に劣化しやすいため、定期的に新品と交換し、流体の漏れを防ぐ。

  • 補強措置
    一部の配管では、補強スリーブや内面ライニングを追加することで、耐久性を向上させることができる。

3. 船舶配管のメンテナンスの特徴

船舶配管のメンテナンスは、陸上設備と比較して以下の特徴を持つ。

  • 船舶の運航スケジュールに合わせた計画的な実施が求められる
    船舶は常に運航しているため、定期ドック期間や寄港時に効率的に作業を行う必要がある。

  • 海洋環境に適応した高度な防食対策が必要
    海水や湿気の影響を受けるため、防食処理を徹底することで長寿命化を図る。

  • 限られたスペースでの作業が求められる
    配管が狭い機関室内や甲板下に配置されていることが多く、メンテナンス作業には高度な技術が求められる。

適切なメンテナンスを実施することで、配管の耐久性を向上させ、船舶の安全性と運用コストの削減を実現することが可能となる。

 

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